TOEIC900点超えの留学生、「努力することに意味がある」

鹿大生の写真

安 炳官

●所属

鹿児島大学農学部食料生命科学科食品機能科学コース3年

●出身

韓国

●好きな食べ物

ピザ

●趣味

写真撮影

●所属サークル・学生団体

KADAI INFO、写真部

鹿児島大学には、たくさんの留学生が在籍していますが、今回ご紹介する安 炳官(アン・ビョングァン)さんは日本語ペラペラの韓国から来た留学生!安さんはなんと、TOEICが990点満点中900点超えという好成績を残しています!今回はそんな優秀な安さんに、留学した経緯からTOEIC好成績をたたき出した経緯まで、みっちり取材してきました!安さんの秘めたる魅力をここに綴ります!

Q. 日本に留学しようと思った理由は何ですか?

主に海外に住みたいという欲望があったからですかね(笑)。 海外に住むということは、住む部屋の探しから人間関係の構築まで何もかも自らの力でやっていかなければならないということで、その挑戦にすごく憧れていました。海外に住むと、自主性や自立した生活を送る力が身につけるだけでなく、その国の人と混ざりあうことで母国の人からは見られない歴史観や価値観に接することもできて、自分の視野を広めるなど、色々と成長する機会があると思いました。 また、留学は重要視する価値や分野の違う他国で学問を学ぶということで、より優れた分野の知識が学べたりするなど、外国人の立場でより多様な方面で学問に接することができるという魅力がある思いました。留学先は、アジア圏か、アメリカやヨーロッパ圏で迷っていたのですが、日本は比較的治安がよくて、人種差別が少なく、なじみやすい文化だと思い、留学先によいと考えました。

安さんの写真

Q. TOEICを勉強しようと思った理由はなんですか?また、どのように成績が上がっていったのでしょうか?

TOEICを勉強する理由は、大きく2つあります。一つ目は、自分の成績が点数化されるのが楽しみだったからです。二つ目の理由は、TOEICを利用する機会が多いからです。就職活動に有利になることもあるので、TOEICを勉強して損はないと思いました。また、多くの人が利用している英語の試験であり、試験料も比較的安いところがよいなと思いました。 成績の変化については、高校一年のときにTOEICの勉強を始めて、塾に通いつつ半年ほど頑張りました。そのとき730点ほどでした。高校二年のときに塾は辞め、TOEICの過去問を2年分解いて、一ヶ月ほど頑張りました。そのときで800点を超えたと思います。もちろん成績が上がって嬉しかったですが、やはりここまでくると、もっといい成績をとりたくなります。さらに点数を伸ばすために、自分の苦手な部分は付属の音声で、何回も聞きました。そのときは850点ほどでした。そこから、ずいぶんと長い間、TOEICは受験せず、TOEICというよりは英語の勉強を続けていました。850点を出した試験から約5年ほど経ち、改めて受けたところ、900点を超えていました。

Q. TOEICを勉強する際に、どのようなことに力を入れましたか?

主に時間管理と語彙に力を入れました。 TOEICを含む語学試験は制限時間があって、問題の数も物凄く多いので、時間に追われがちです。なので、1つの問題に縛られずに、解き進めることが大事です!時間が限られているため、速いペースで解かなくてはなりません。 先ず語彙についてですが、わかる単語が増えるほど文章全体の意味が把握しやすくなって、問題を解く時間も自然と短縮できるようになりますので、TOEICを勉強するにあたって最優先すべきなのは語彙と言っても過言ではありません。語彙は量が全てなので、TOEICに頻繁に出る語彙をまとめてある市販の語彙集を一冊以上まるごと暗記することをおすすめします。 時間管理のコツとしては、問題1つ1つに制限時間を設定して、その時間内に解けるように練習することです。メールについての問題など、TOEICには多様な出題形式がありますが、その形式や配置は毎回ほとんど変わりませんし、流れ的にその問題を解くために何分が必要なのかが大体は決まってあります。なので、何度も問題を解きながらそういった形式と時間管理に慣れることが大事です。時間管理の練習のために、私は売られている公式過去問集を一代目から全て解きました。最初は慣れなくて、時間内に解けない問題もありました。3、4代目の過去問を解き始めたあたりから、次第に時間内に解きおわるようになりました。古いほうから制覇していくと、最後に解くのが最新版になるので、ある程度コツをつかんでから最新の形式に挑戦できるようになります。

Q. TOEIC含め、安さんおすすめの英語の勉強法はありますか?

自分の好きな媒体で、英語を生活に密着させることです。 私は勉強が嫌いなので、ガッツリ勉強しようとしても集中力が持てません。しかし、ある映画にハマって何回も見てたら、自然と台詞を覚えていました。覚えた台詞の中で、自分のわからない単語などがあれば、その意味を調べますよね。そこから語彙力も上がったと思います。台詞は単語だけじゃなくて、よく使われる慣用句もたくさん含まれますので、映画を観るだけで、結果的に英語の語彙から文法までまとめて勉強することができました。これは映画に限らず、ドラマや音楽でも使える勉強法だと思います。まずはハマりそうな映画やドラマ、もしくは曲を決めて、ドラマや映画のワンシーンを完璧に再現してみたり、カラオケで歌える洋楽を一曲作ってみるのはいかがでしょうか。要するに、語学は勉強を継続することが大事ですので、自分に合わせた好きな方法でやっていくのが継続できるコツだといえます。

Q. 英語に限らず、読者に伝えたいことはありますか?

私が伝えたいことは、根性についてです。 あるきっかけでTOEICの勉強を始めても、最初の勢いが持つのは長くて2週間、どんどんあやふやになって、結局思ったような結果が残せないというパターンが多く見られます。 語学は継続することが重要で、モチベーションを保つためには、自分のペースに合わせることが一番大事です。他の人がこの参考書を使っているからとか、友達に誘われて一緒に勉強を始めた、とかいった理由で他人と同じスタイルをまねすることは、時には自分を焦らせて、ペースを崩すことにも繋がります。語学に王道はないので、焦らずに自分に合う勉強法を探すことをおすすめします。 続けてきても思う結果が出ないこともよくあります。だからといって落ち込まなくても大丈夫です。どんなことでも根性をもってやってきたことは決して裏切らず、何かしらの形で必ず役に立ちます。


編集後記

TOEICや英語の勉強法だけでなく、モチベーションの保ち方や継続力の重要性まで深く掘り下げて語ってくれた安さん。今後のさらなる高みを目指して、自分の目標達成に奮闘してほしいですね!私もお話を聞いて、勉強をもっと頑張ろうと思えました!