経験から思いを紡ぐ、鹿大生エッセイスト
藤山諒子
●学部・学科
法文学部・人文学科・多元地域文化コース3年(休学中)
●出身
鹿児島県姶良市
●趣味
お散歩・読書
●なぜ鹿大に?
留学や海外経験ができることが魅力的だったから
Q. エッセイを書いているとお聞きしましたが、いつから始めたんですか?
もともと文章を書くのが好きでした。初めて書いたのは5歳の時で「世界平和」について書いていたの。内容がおもしろくって今でも両親が額縁に入れて飾ってるくらい。小中高の学生時代は作文で賞を取ったり先生にほめられたりすることが多く「文章を書くのが好き!」「大事にしていきたい」って感じるようになりました。そんな中、大学受験前に祖父が亡くなって、そこからしばらくずっと無気力な状態が続いたんです。自分の存在意義を見失って、もがいてもがいて…。そんな時「move for success 誰でもできるけれどごくわずかな人しか実行していない成功の法則」という本に出会いました。その本を読んで思考の言語化の重要性、自分の気持ちをことばにして書き出すことの大切さに気づきました。自分のいる意味が分からなくなっていたけど、「書くこと」は自分を表現する最高の手段だということを思い出させてくれました。そこからエッセイを書いて出版社やコンクールに送り始めました。
Q. 文章を書くときに大事にしていることは何ですか?
実際に自分が経験したことを文章にすることが大事だと思っています。やっぱり、自分自身で経験して、そこから出たことばの方が人の心に響くと思うんです。でも、自分の経験や考えだけに縮こまるのではなくて、いろんな人の話を聞いてそこから考えることも大事にしています。そして、生活していて色んな経験をする中で自分の中でなにか文章に繋がるとっかかりを探すことを意識しています。「書くこと」が先に来るのではなく、生活の中で思ったことや感じたことを表現する手段として「書くこと」があるんだと思っています。
Q. 休学中とのことですが、今はどんなことをしていますか?
今は来年の留学の準備のために休学しています。知識を得るためにたくさん本を読んでます!夏休みには「タイ研修」に行ってきました。タイでの研修はとっても楽しくて、その中で「色んな人と話すことで自分の世界はぐっと広がる」ということを感じました。表現することは、色んな経験をしたり色んな人と出会うことでどんどん成熟していきます。だから、海外研修や留学を通して色んな世界や価値観、人に触れていきたいと思っています。タイ研修では多くの学びがあったので、今度は留学を通して、環境の変化が自分の考えにどれくらい影響を与えるのか楽しみです。 あとは、留学費用を稼ぐためにリゾートバイトで別府に1ヶ月行っていました。リゾートバイトで日本各地に行って、日本の文化を学んでいろんな経験を積みたいという思いで行ってきました。
タイ研修での一枚。現地ではたくさんの人とおしゃべりをして仲良くなれたそう。
Q. 諒子さんにとって、エッセイ、文章を書くこととは?
難しい質問!考えたことなかったなあ(笑)でも、一つ言えることは「人生を通してやり続けていくこと」だと思います。どんなに辛いことがあっても、自分には「書くこと」という強みがあるからどんな世界に飛び込んでも怖くないと思えるんです。それくらい書くことが好きだし、私に力をくれています。自分のその強みをどうやって社会に繋げていくか、これからも色んなものを見て聞いて感じてみて、じっくり考えていきたいです。
編集後記
今回、諒子さんにお話を聞いて、行動力、そしていろんな経験を自分のものにする吸収力のある方だなと感じました。キラキラとした目でたくさんお話を聞かせてくださり、自分も頑張ろう!とたくさん刺激をもらいました。ありがとうございました!